働くということ
職場の後輩の勧めで手に取った「フラジャイル」という漫画。
病理医として働く主人公、岸京一郎を中心に物語が展開する本格医療漫画。
とにかく面白かった。面白かった要因としては、
・扱っている題材が普段スポットライトを浴びない病理であること
・話展開が程よい速さなので全然飽きないこと
あたりかな〜って思ったけど、
信念を持って仕事に取り組んでいる登場人物たちに惚れ惚れしてしまった。
のが一番の要因かなと思う。
社会人になってから5年と7ヶ月経ちました。そう短くない期間の中で果たして自分は岸先生のように信念を持って仕事に取り組んできたか?
自分に問いかけると、自信を持ってYesと答えることはできない。
それはなぜか?
なぜ信念を持って取り組んでこれなかったのか?
今、自分の胸に手を当てて聞いてみると改めて気づく、ずっとずっと周りのせいにしてきたんだって。自分は真剣にやるべきことに取り組む気持ちはあるけど、まわりがモチベーションを下げてくるからできない。他の雑多な仕事が多すぎて本当にやるべきことに手が回らない。そんなこんなで5年以上も経ってしまった。ほんと、口を動かすんじゃなくて、手を動かせ。だな。
この本を読んで改めて気付かせてくれたことは、どんな職業でも信念をもってやれば世のため、人のためになるってこと。そして、どんな職業、職場、業界、でも愚痴りながら働く人、仕事をサボることしか考えない人なんてごまんといるはず。医者でさえそんな状態なんだろうな。
大事なのは、自分が何をするか。周りの環境が何であろうが、まず本人が信念を目の前のことに真剣に取り組むことが必要なのだ。
信念を持って取り組むか、楽して生きるか、今からどちらかを選べと言われたら、ぼくは前者を選択したい。